モチベーションが上がらない6月、ビジネスパーソンの心の整え方【コラム#127】
【ヒューマン・タッチ レター vol.127】
みなさん、こんにちは。ヒューマン・タッチの森川隆司です。
6月に入り、いつもより遅い梅雨の時期に入りました。ジメジメだけでなく暑さも加わるこの時期、汗かきの私にとっては、つらい時期の始まりです。人事の皆さんにすれば、新入社員に関連する行事がひと段落した方、これから新人研修が本格的に始まるという方、早速退職者がでて困り顔の方、いろいろかと思いますが、動きの大きい時期ですね。
「5月病」は新入社員のみならず、子ども達からも聞こえてくる話題ですが「6月病」という言葉、お聴きになったことはあるでしょうか。
「6月病」とは、まさに6月に入ってから感じる心身の不調をさす言葉であり、正式な医学用語ではありません。新年度が始まり少し時間がたったころですね。
バタバタとすぎる日常から、落ち着いてものを見れるようになる時期かもしれません。一生懸命頑張ってきた人にとっては、気が緩み心と体の疲れを感じやすくなることもあるはずです。また「このままで自分は良いのだろうか」と、不安を感じる方もあるかもしれません。私たちは、様々なストレス要因から、心身のストレス反応を呈することがあると考えられています。環境の変化、ストレス要因として一般的なものになります。
まずは、環境の変化に適応(克服)しなければならず、心身は「戦う」準備を始めます。その中で「正常なストレス反応」が出てくるわけですね。入社直後、異動直後に現れる反応はこれらの要因からくるものと理解できます。戦う準備は大切ですが、血圧をあげ、体を緊張させることで、以下のような反応が出ることもあるとされています。
■呼吸器系 ⇒ 気管支、ぜんそく、過換気症候群(過呼吸)
■神経系 ⇒ 緊張性頭痛、片頭痛、めまい
■消化器系 ⇒ 胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群
■皮膚系 ⇒ アトピー性皮膚炎、じんましん、円形脱毛症
■循環器系 ⇒ 本態性高血圧、狭心症、心筋梗塞
■骨・筋肉系⇒ 腰痛、関節リウマチ
■内分泌系 ⇒ 糖尿病、肥満症、生理不順
■泌尿器系 ⇒ ED、過敏性膀胱
一時的な戦いであればよいのですが、これらが継続してしまうと、心身共に疲弊してしまいます。5月や6月の、ゴールデンウィークや各種研修などがひと段落した時期に、その疲れが一度に出てしまうのが「5月病」「6月病」と理解できるのではないでしょうか。生じる反応は「戦う準備」からくるものではなく、「疲弊」や「焦り」といったものからくる反応が多いのではないでしょうか。具体的には、以下のような反応があるかもしれません。
感情面
・漠然とした不安を感じる
・やる気が出てこない
・思考力や集中力が切れることがある
・怒りっぽくなる
身体・行動面
・仕事上でのミスが増える
・眠りに問題が出る
・食欲がおちる
・職場で仕事に身が入らない(上の空)
特に、生真面目で几帳面な人、「○○でなければならない」との思いを強く持ちがちな人は注意したいところです。この時期に、なんだかいつもと違うな。。と感じた方は、思いつめずに、以下のような対応を実験してみてください。
① 信頼できる知人や友人、家族に今の状況を聴いてもらう
② 「出来ていないこと」ばかりに目を向けずに「出来たこと」「出来ていること」に目を向ける
③ 俯瞰してものをとらえてみる
④ とにかく動いてみる
⑤ 心と体を休めてみる
⑥ 自分だけがこんなに苦しんでいるわけではない、と考えてみる
■まとめ
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