(特別寄稿)熊本地震に寄せて_災害時の睡眠について考える【コラム#137】
令和8年熊本地震により、被災された全ての皆様に心よりお見舞い申し上げます。この酷暑の中で生活状況が大きく変わり、心身の状態を保つことが難しくなっておられるかと思います。また被災はされていなくても、今回の出来事を受けて心を痛めていらっしゃる方も多いかと思います。
地震などの災害を経験すると、またその災害を情報として見る、聞くと、危険から身を守ろうと、緊張状態が続きます。そのため、
・寝つけない
・夜中に何度も目が覚める
・些細な刺激に反応しやすくなる
・食欲がなくなる
・イライラするなど感情が不安定になる
・集中できなくなる
といった反応が現れることがあります。これはストレス状況に対する自然な反応です。しかし、その中でも睡眠不足が続くと、疲労から回復しにくくなり、不安や落ち込みにより繋がりやすくなります。 少しでも質の良い睡眠のためにできることとして、生活状況が変わってしまった方は、まずは
・心身がくつろげる時間、場所を少しでも確保する
・耳栓、アイマスク、寝床を少しでも快適なものにする
そうでない方でも
・睡眠の前には、深呼吸をする(長めに吐くことを繰り返すだけでも体が緩みます)
・光(太陽光)を浴びる
・軽く体を動かす(散歩やストレッチ)
・眠るためのアルコールは控える
・昼寝をするなら、午後の早い時間に20~30分程度にする
・カフェインは、夕方以降は控える
このような状況下では、情報を見続けないことも大切です。災害報道やSNSを長時間見続けると、脳は「危険が続いている」と判断します。必要な情報だけを確認し、それ以外は意識的に情報から離れる時間をつくりましょう。眠ろうと意識すると、かえって眠れなくなることがあります。その時はそれも自然な反応と受け止め、一旦寝床からは離れ、ゆっくり何もせずに目をつむるだけでも休息になります。
大変な状況下の中で皆が辛い思いをしているからと頑張りすぎてしまい、休息をとることが後まわしになりがちです。今後続く生活を維持するためにも休息と睡眠を心がけていきましょう。
眠れない、それに伴っての不安がでてきた時には、一人で抱え込まずに、周りの方と共有してください。眠れないことが続く、不安が強くなる場合は専門家に相談していただければと思います。
