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「自分らしく生きる」ために必要な「価値」の明確化とは?【コラム#105】

「自分らしく生きる」ために必要な「価値」の明確化とは?【コラム#105】

みなさん、こんにちは。株式会社ヒューマン・タッチ 森川です。

前回は、「管理監督者の価値」について、最近感じることを整理してみました。今回は、働く側の、特に若い世代の方の「価値」についてです。

若手社員のモチベーションの変化

弊社のお客様で、ストレスチェックの組織結果が10年以上、非常に良い会社があります。1,000名規模の企業様ですが、伝統を重んじつつ家族的な経営で、定期訪問させていただいてる私も「会社の心理士さん」として暖かく迎え入れてくださいます。会社のネームバリューもあり、給与水準も高く、いわゆる年功序列ではありますが、離職率も低い傾向です。

このような企業様でも、コロナに加えて、社内での業務効率化やコスト削減の波は大きく、ここ数年若手の離職が増えてきているようです。若手に関しては、特にモチベーションに関する数字に変化があることが、組織結果分析でも明らかになりました。



それぞれの価値

新人研修だけでなく、高校生や大学生へのセルフケアセミナーの際には、「価値」について必ずお話しするようにしています。以前も書いたかもしれませんが、ここでいう「価値」とは以下のような性質のものです。

■継続的な行動・・「~する」ことができるもの。

 ×⇒「幸福」「帰属」「愛されること」「家を買うこと」「良い仕事に就くこと」

 ○⇒「愛すること」「気遣うこと」「与えること」「尽くすこと」「正直でいること」「他者と関わること」「最善を尽くすこと」

■包括的な性質・・行動の「性質」のこと

 ×⇒「会議に参加すること」

 ○⇒「他職種との連携の眼をもって」会議に参加すること。「患者さんの視点で」発言をすること。

■望ましい性質・・自らが「望む」、選びとったもの

 ×⇒「虚栄心」

自分では気づきにくい本当の価値とは

若い皆さんに上記説明して、「個人の価値」と「組織の価値」の重なりを明確にしていくのは、なかなか難しい作業です。ただ、「個人の価値」を明確化(言語化)することは、重なりを見つけるうえで、まずは必須の作業です。

なので、「あなたの価値は何ですか」というワークよりも「あなたはこの会社になぜ入ったのですか」とか「あなたがこの学校を選んだ理由は何ですか」を問うワークとしています。

「研究室の先生に勧められて入りました」 「上京したくてこちらに決めました」

「犬と一緒に仕事がしたくこの仕事にしました」「第一志望がだめで、なんとなく決まりました」

「旅行業界を目指していたのですが、どこもダメでここにしました」

最初はこんな答えが出てきます。これはこれで嘘ではないと思うのですが、例えば「犬と一緒に仕事をしたいのであればペットショップでもよいはずですよね」とさらに問うてみます。そうすると「自分は、【ずるい人】【嘘をつく人】が嫌いなんです。なのでこの職場で仕事したいと思いました」

「では、あなたが日頃大切にしている考えは【正義感】ということができますか?」とさらに問うてみます。そうすると、彼女は驚いた様子で「あっ!そうかもしれません!先生すごいですね!強く納得!!」と表情も変わります。

価値を知ることが自分を知ること

私たちの毎日は「選択」の連続です。何気なく行っている「選択」も、突き詰めれば自分の「個人の価値」を基準に行っているのではないでしょうか。ただ、多くの人が自分の「個人の価値」を明確にできていないように思います。

もちろん「個人の価値」は時代や年齢によって変わってくるものだと思いますが、「個人の価値」を明確にすることで「組織の価値」や「組織の与えてくれる資源」、との重なりを知り、まさしく「自分らしく生きる」ことができるようになるのではないでしょうか。重なりについて、「お金」という方もあると思います。それはそれで理解できます。

「自己実現」「世界へのステップ」「仲間作り」「社会貢献」

このような重なりを持つ方もあると思います。重なりが多ければよいとは思いません。少なくても重なりを意識することができれば、仕事でつらいことがあっても踏ん張ることができるように思います。逆に「価値の重なり」を認識できないと、「目の前のつらさ」や「目の前の楽しみ」などを「友人や世間と比較」して行動してしまうことが多いのかもしれません。

前述した企業様は誰もがうらやむ企業ですが、作業の効率化やコロナ禍で、部門長から「組織の価値」を伝える作業が滞ったり、「個人の価値」を明確にするために、先輩や上司の体験談を聞く場が少なくなったりしていたのかもしれません。 「組織の価値」「個人の価値」「価値の重なり」これらを見つける作業は、モチベーションに大きくかかわるものだと感じています。





投稿日:2023.02.07
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