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社員の自己効力感を高めるには?4つの要素と具体的な方法を解説!  【コラム#113】

社員の自己効力感を高めるには?4つの要素と具体的な方法を解説!  【コラム#113】

【ヒューマン・タッチ レター vol.113】

みなさん、こんにちは。株式会社ヒューマン・タッチ臨床心理士の森川です。 

今回は、「自己効力感」についてお話しさせていただきます。 

自己効力感とは?

復職支援で業務させていただく際に、不調者ならびに退職者の要因分析を行われている企業様もございます。不調予防につなげる意味合いですね。「自己効力感」は休務や退職要因のとしてよく上がるワードの一つです。 



「自己効力感(self-Efficacy)」とは 

【学習や課題をうまくやれそうだという個人の確信(自信)のこと】 

Banduraによって提唱された概念であり、「自己効力感とは、積極的に課題に取り組むというような認識を意図的に働かせることであり、この自己効力感が行動の開発や学習への地震や意欲を促す」と述べています。平たく言えば、「自分の能力を信じる気持ち」であり、「自分ならできる」「きっとうまくいくだろう」という考えですね。 

自己効力感が低いとどうなる?

私たちは、「生存する」ために、「何か悪いことが起こったらどうしよう」「まずい結果になったらどうしよう」という認知とそこから生じる「不安」や「恐れ」といった感情が出てきます。これによって危険を察知し、回避していくわけですが、これらの認知や感情に囚われてしまうと、「不安」や「恐れ」を下げるための「行動」のみを行ってしまいます。職場であれば、新しいことにチャレンジすることをためらったり、マイナスに物事をとらえて、うまく行動できず、結局、結果を自ら駄目にしてしまう、こんな場面もあるかもしれません。 



けれども、「自己効力感」が一定程度充足していれば、自分を苦しめる感情に囚われずに、それが燃料となってはたらき、「行動」を起こせるはずですね。 





不調者や退職者の要因分析で、この「自己肯定感」が注目されるていますが、実際の復職支援の場面で面談を重ねていくと、同じような状況下で不調に陥る方が多いことに気が付きます。「異動」「昇進」「チーム内での役割変化(責任を持つ立場)」「一人職場」「客先常駐」「上司支援の乏しさ」などの場面が思い浮かびます。 

自己効力感をつくる4つの要素

「自己効力感」は、 



成功体験 



社会的説得 



代理体験 



生理的・感情的状態等 



の4つの要素がかかわっていると考えられています。 



「成功体験」とは、その名の通り、仕事をやり遂げたり成功させた経験です。 



「社会的説得」とは、上司や先輩から自分の行動や仕事ぶりについて評価や励ましを受けることです。 



「代理体験」とは、同期やチームメンバーが仕事をやり遂げたり成功させた経験を観察したり学ぶことです。 



「生理的・感情的状態」とは、成功時の生理的反応や感情の変化(ドキドキやわくわく)です。 



不調や退職者に共通しがちな状況、「異動」「昇進」「チーム内での役割変化(責任を持つ立場)」「一人職場」「客先常駐」「上司支援の乏しさ」は、まさに4つの要素が乏しい職場のように思います。 



  

組織として自己効力感を高める具体的な方法

自己効力感を高める、言うは易しですね。職場の上司の立場でどのようにメンバーの自己効力感を高めることができるでしょうか。 



・上司や周りの人間からの、本人の「強み」の指摘 



・上司や周りの人間からの、出来たことやれたことを「認める(ほめる)」アプローチ 



・チームで支えあい、ねぎらいの言葉や感謝の言葉を投げ合う環境 



・同期や同じ職位の人間が実際に困った事例のデータベース化 



・職位職責に応じて求められる業務やコミュニケーションなどの具体的な内容の事前学習 



・個人やチームの成功に対する組織からの評価、表彰 



これらの取り組みは、組織内で自己効力感を上げる手法になりうるのではないかと、日々の面談や組織コンサルから感じています。 
投稿日:2023.09.14
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