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【コラム#50】『逃げるは恥だが役に立つ』にみるメンタルヘルス

【コラム#50】『逃げるは恥だが役に立つ』にみるメンタルヘルス

みなさん、こんにちは。ヒューマン・タッチ森川です。

コロナ禍の中、過去の名作ドラマが数多く再放送されていますね。TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」をご存知でしょうか。我が家ではリアルタイムで視聴していた際に、家族全員釘付けになったドラマで、再放送もまた、皆で楽しませていただいています。

逃げ恥、の本当の意味

この「逃げるは恥だが役に立つ」、ハンガリーのことわざで「自分の戦う場所を選べ」ということだそうです。

いま自分がいる場所、置かれている状況にしがみつく必要は無い、自分の得意なことが活かせる場所へ行こう、逃げることも選択肢に入れよう、という意味だとか。

復職支援に携わっていますと、この言葉は非常に意味があるように感じます。社会的な要請、家族の要請、自分の中の偏った自分の要請、いろいろな縛りを自分自身で作ってしまい、その適応にあがき、力尽きてしまう方も多いからです。

自分が闘う理由

このような方たちが、「自分の闘う場所を選ぶ」ことができれば、もっといきいきと仕事ができるのではないかと考えたりもします。例えば、メンタル不調で休職された方の中には、「なぜここで闘っているのか」を意識されていない方も多いのではないでしょうか。

ここで闘う理由は何か?

→自分が大切にしている価値や考え方は何か?

→その価値に沿った生き方ができているか?

→復職すべきか、異動希望を出すべきか、転職すべきか?

といった整理をカウンセリングの中では、ご一緒しているように感じます。他方、自分の価値を整理して、今の職場で頑張ろうと前に進み始めた復職直後も、遅刻早退欠勤など、「逃げる」ことを繰り返し、休みぐせや休職を繰り返してしまう方もいます。もちろん、無理は厳禁です。体も心も徐々に職場や仕事に慣れていくのですから。

行動の価値と意味

ただ「逃げる」行動のみをとり続けてしまうと、大切にしている価値や考え方に沿った生き方ができない場合もあります。

こころとからだが、ある程度戻ってきているのであれば、「不安」や「怖さ」から「逃げる」ことだけでなく、「不安」や「怖さ」を抱えながらも「行動する」こと。またその結果を味わう事が大切になることもあると感じます。

自分の「行動」が、自分自身の「不安」や「怖さ」を下げるためだけのものなのか「価値」や「考え方」に沿ったものなのか、私自身も「行動」の際の大きな指針にしています。







投稿日:2020.07.08
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