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【コラム#72】後回しにしてしまう癖

【コラム#72】後回しにしてしまう癖

新年あけましておめでとうございます。ヒューマン・タッチ森川でございます。2021年も、少しでも皆様にお役立ていただけるような情報を記載していければと考えております。どうぞよろしくお願い致します。

 初回の話題は、「後回しにしてしまう癖」です。お正月を迎えて、「今年こそは日記をつけるぞ」「家計簿をつけるぞ」「資格試験の勉強をするぞ」、と考える方は多いと思います。けれども、私もそうですがなかなか実行に移せない、こんな方は多いのではないでしょうか。

これらが、「部屋の片づけ」「洗濯物」「食事の準備」「仕事の準備」「忘れ物」など、日常生活にも及んでしまう場合は、生活上も仕事上も厄介な問題となることがあります。いわゆる「発達障害」の困りごととして注目される場合もありますね。

 「発達障害」のように先天的な問題が要因の一つであっても、私たちは動物ですから、ある程度は学習ができる存在です。学習に工夫を加えて、取り組みやすく、成果が見込める方法を考え実践していくことは意味があることだと感じます。「後回し癖」に対する学習のヒントをご紹介します。

■認知面での取組

・後回しにしてしまう「理由」を整理する

・その「理由」が自分にとって「合理的」かどうか、「メリット」があるものかどうか整理する

・後回しにしてしまう「理由」に代わる「柔らかい考え」を作り出す

■行動面での取組

・「柔らかい考え」をベースにした「柔らかい行動計画」を作る

・やり遂げやすいものから行動計画を作り、実践する

・やり遂げられなくても、出来たところまでは認める

■具体的な対策「理由」

具体的に週1回からジョギングを始めたいけど始められないAさんの例でみていきましょう

・後回しにしてしまう「理由」を整理する

  →平日の業務が忙しくて、土曜日は休息に当てたい

  →忙しいときは土曜日も出勤で、それどころではない

  →今は、出来る限り仕事に時間を費やしたい

・その「理由」が自分にとって「合理的」かどうか、「メリット」があるものかどうか整理する

  →健康診断で、コレステロールが高く、肝臓の数字もよくない、体質改善が必要

  →すべての時間を仕事に使ってしまえば、集中力も思考力も落ち、逆に効率が下がる

  →「結局走れなかった」と後悔することが多い

■具体的な対策「柔らかい考え方とご褒美」

・後回しにしてしまう「理由」に代わる「柔らかい考え」を作り出す

  →生活習慣を変えないと、体がもたない。出来ることから徐々に始めよう

  →仕事は大切だが、体調は生活と仕事の基礎。これが揺らげば自分に対しても家族に対しても問題

  →土曜日アクティブに動いて、日曜日休息した方が、自分にとっては月曜日の仕事に準備しやすい

・行動計画は、「いつ」「どこで」「何を」「どのように」するか出来る限り具体的につくる

  →次の土曜日の朝8:30から、近所のジョギングコースを右回りで2往復する。

  →着ていくウェアは○○、帽子と手袋も準備しておく。

  →途中休憩用に150円持っていき、スポーツドリンクを飲む

・行動できた時のご褒美を考えて、明記しておく

  →ジョギングの帰り道、「コ〇ダ珈琲」で、大好きな小豆トーストを買う

・友人や家族に行動を表明し、やらざるを得ない状況をうまく利用する

  →妻と子供に宣言し、facebookにもUPする!

・行動する際に、障害となるようなものがあれば、あらかじめその対策を練っておく

  →金曜日の夜は夜更かししない。土曜日の朝も目覚ましをかける。ウエアなどの準備をしておく

  →2往復出来ればそれに越したことはないが、ダメであれば1往復でもご褒美ありとする

できることから少しづつ始めて、その成果をしっかりと味わう・認める、ということが大切です。そうすれば、学習が継続され、効果を得ることにもつながるはずです。



投稿日:2021.01.19
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