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【コラム#82】コロナワクチン接種について

【コラム#82】コロナワクチン接種について

みなさんこんにちは。ヒューマン・タッチの森川です。

コロナウイルスのワクチンの接種が進んできました。職域での接種についても、大規模な会社では始まりつつありますね。いわゆる「職域接種」とはどのようなものか、あらためて厚生労働省の資料から整理してみました。

職域接種とは

(1)地域の負担を軽減し、接種の加速化を図るため、賛同する企業や大学等において、職域単位での接種を可能とする。

(2)医療従事者や会場などは企業や大学等が自ら確保し、自治体の接種事業に影響を与えないこと。

企業等に求められること

(1)医師・看護師等の医療職の他、会場運営のスタッフ等、必要な人員を企業や大学等が自ら確保すること。また、副反応報告などの必要な対応を行うことができること。

(2)接種場所・動線等の確保についても企業や大学等が自ら確保すること。

(3)社内連絡体制・対外調整役を確保すること。事務局を設置すること。

(4)同一の接種会場で2回接種を完了すること、最低2000回(1000人×2回接種)程度の接種を行うことを基本とする。

(5)ワクチンの納品先の事業所でワクチンを保管の上、接種すること。

企業等が行う事

<準備> 上記実施要件を確保の上、専用ウェブ入力フォームに必要事項を入力。

<最終準備> -20℃冷凍庫を設置。ワクチンの納品リハーサルを実施。

<接種本番> ワクチン接種を実施。実績を報告。

<費用請求> 費用請求を行い、後日、入金を確認。

接種までの流れ

 市町村との集合契約に必要な会場ごとのコードを付番申請する。

 集合契約への加入。

 接種責任医師名、ワクチン保管管理責任者等の必要情報をV-SYS上で登録する。

 -20℃冷凍庫を手配する。

 ワクチンの必要量等をV-SYS上に登録する。

当日の流れ

① 受付 検温、身分証明書の確認、予診票記載の案内

② 予診票確認 記載項目の抜け漏れ・不備のチェック、(2回目接種の場合)接種間隔や1回目接種ワクチン種別の確認

③ 予診 (医師)体調や持病を確認する等必要な診察を接種前に行い、予防接種を受けることが適当でない者または予防接種の判断を行う。接種に際して注意を要する者に該当するか否かの確認。

④ 接種 (看護師等) 薬液を充填する者(薬剤師等)も別に配置が必要

⑤ 接種済証の交付 接種したワクチンのワクチンシールを接種済証に貼用し、接種日・接種場所を記載する

⑥ 接種後の状態観察 アナフィラキシーや血管迷走神経反射等の症状が生じることがあるため、一定期間観察を行う

集団接種と産業医

弊社のような中小企業ですと、単体での職域接種が難しいことがわかります。

ただ、工業団地や商工会議所で、一括で接種したり、産業医を提供している会社で集団接種を計画したり、様々な方法があるようです。

集団接種に関して医師の確保が難しい、との報道もありますが、上記当日の流れにある中で、医師が必須なのは③だけとのことです。実際のうち手は看護師さんが主ということですね。

産業医を取りまとめている会社の代表と話をしましたが、自治体での65歳以下の集団接種が始まる今、職域で対応するメリットには時間的なリミットが迫っているとのことでした。コストと労力をかけて職域接種を進めるのか、自治体での集団接種を待つのか、せめぎあいが続いているのではないでしょうか。

いずれにせよ、希望する人間がいち早く摂取できる環境を作っていただきたいですし、方法があるのであれば、一中小企業の責任者として、積極的にトライしたい気持ちです。

投稿日:2021.07.09
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