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【コラム#70】つながり

【コラム#70】つながり

みなさん、こんにちは。ヒューマン・タッチの森川です。今週は1週間かけて、九州でセミナーを行っておりました。福岡、唐津、長崎、雲仙、口之津、天草と回り明日、ようやく帰京します。

フェリーでの出来事

口之津から天草方面へ向かうフェリーでの出来事です。

全ての仕事を終えて、疲れた表情で船上からふと海岸沿いに目をやると、自転車をこぎながら、大きく手を振る2人組が見えます。よく見ると小学生から中学生ぐらいの男子生徒のようです。夕方遅い時間のフェリーです。乗客は私含めて5名程度。

瞬間、その中に知り合いがいるのか、それとも船員さんに家族などがいるのか、と思い、船に目をやるのですがそれらしき人は見当たりません。にもかかわらず、本当に必死に(少なくとも私にはそう見えました)、自転車をこぎながら器用に大きく手を振る二人に、思わずこちらも手を振り返してしまいました。

これが墨田川や竹芝桟橋であれば、人目を気にして手を振ることはなかったかもしれませんが、なにせ、こちら側では手を振る人間もいませんし、彼らが船の方向へと必死に走る岸辺の道やその周りには人っ子1人いません。なによりこちらに向かいながらの行動です。

手を振る男子生徒

私が手を振るのを確認するや、手を振ることに集中するかのように、2人は自転車を降りて、それまで以上に大きく手を振ってくれるのです。

こちらも負けじと、今度は両手を交差させる形で大きく手を振り返しました。すると、彼らも同じ動作で返してくれます。船が進むにつれ、どんどん彼らの姿は小さくなりますが、確かに手を振り続けてくれています。お互いに姿が確認できなくなるぐらいまで手を振り続けました。

当然彼らの表情はわからないのですが、2人で「おぉー」とか「手振ってるぞ!」とか「おもしろいな」とか、笑いながら手を振る姿が不思議とイメージ出来ました。彼らもその瞬間、私の表情や思いを感じてくれていたのではないかと思います。とてもすがすがしい気持ちになりました。

島の子供たちとのつながり

コロナ禍、コミュニケーションの大切さが改めて認識されています。

コミュニケーションの語源は相手と私で共有する、という意味だとどこかで聞いたことがあります。名前も知らない学生さん2人と私は「想い」を共有できたように感じます。何かを共有できたときに、「自分を理解してくれた」「自分は相手に思いを伝えるに値する人間なのだ」「彼らに想いを伝えられた」と感じることが出来たのかもしれません。

もちろん、子どもたちのお遊びに付き合わされただけ、かもしれません。けれど私には必死に手を振る彼らの姿から、それ以上のものを感じられる体験でした。

投稿日:2020.12.07
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