【特別寄稿】在宅勤務によって表れる精神障害の特性と今後の対応
【専門家コラム】
『在宅勤務によって表れる精神障害の特性と今後の対応』
コロナ禍で在宅勤務になっていた方も多いと思います。
通勤ラッシュからは解放されたものの、慣れないリモートワークで苦労なさった方も多いのではないでしょうか。
精神障害を持ちながら働いている方々は、リモートワークが難しい仕事をしている場合が多く、実質上の自宅待機で日々を過ごしていた方が多い印象です。出勤せずに自宅でずっと過ごす環境になり、生活リズムが乱れ、体調を崩す方が増えるのではないか、と私は心配しながら、オンラインで面接していました。
しかし、実際は、予想していたよりも、落ちついて生活していた方が多かったです。
理由として考えられるのは、以下三点です。
■一つ目は、自宅で自分のペースで生活することができ、対人関係のストレスがほとんどないこと。
■ニつ目は、対人関係で緊張しやすい方は、対面よりもオンラインを利用したコミュニケーションの方が自己表現しやすい方もいること。
■三つ目は、元々不安になりやすく、コロナ禍の感染の不安を強く感じていた方は、通勤しなくて済むことで不安が安らいだこと。
これらは、精神障害の障害特性が関係していますが、それがプラスの方向に働いたといえます。
緊急事態宣言が解除になり、徐々に出勤を増やしている企業様も多いと思いますが、精神障害を持つ方は新しい環境に慣れるのに時間がかかる方も少なくありません。元のような勤務状態になるまで、長い目で見守る姿勢が必要です。
また、従来の勤務状態に戻っても、コロナ禍で分かった長所があれば、それを活用出来る場面では活用することも出来ます。
例えば、オンラインを利用したコミュニケーションの活用です。どのような方法であれば、障害を持ちながらも働きやすい環境になるのか。コロナ禍を一つのきっかけとして、皆様と一緒に考えていきたいと思います。
執筆:M.O
精神保健福祉士。社会福祉士。就労移行定着支援員。
他、家庭裁判所、学校・企業、個人でのカウンセリング経験がある。
株式会社ヒューマン・タッチ メンタルパートナー。
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