【ヒューマン・タッチ レター vol.07】セルフケア~自分を再認識すること~
『セルフケア』自分を再認識すること~臨床心理士が教える具体的事例~
みなさん、こんにちは。ヒューマン・タッチ森川です。
今日はセルフケアについてお話させてください。
私は仕事として、年間100件以上、セルフケア研修をこなしてきています。
「ストレスとは何か」⇒
「ストレスの対処法‐身体睡眠行動面から‐」⇒
「ストレスの対処法‐認知精神面から‐」⇒
「それでも不調になったときには」
基本はこの流れで、リラクセーションやマインドフルネス、認知行動療法などのワークを入れながら
体験型にて行っています。
ただ、最近ふと考えるのです。
私がお伝えしている内容は、職場にストレスはありきで、それとどのようにうまくお付き合いしていくか、なんです。
要約すれば、どの様にストレスを受け止め、どのように受け流し、あるいは会社以外でどのように発散するか、です。
これはもっともな考えですよね。
当然ストレスフリーな職場生活はありえないはずですから。
けれども、私自身、最もストレスを受けた時に、どのような対処法を行ってきたかを考えると…
「転職」や「起業」になるのですね。
「辞めて、自分で好きなことをする」
もちろん、これにはいろいろな外的な条件が、ある程度揃っていないと出来ないことであるのは承知しています。
それを加味しても、「自分が進みたい道を自分で決定して、前に進んでいくこと」とか「自分が進みたい道自体を
会社の中で作る努力をすること」とか、
ストレスに対応するよりも、自分が心地よいと考える環境をみずから作っていくこと、
それ自体もストレス対処法になるのではないかと考えたりもします。
そのために必要なコミュニケーション力や問題解決力、なにより、自分の「心地よさ」「やりたいこと」「価値」などを
再認識する取り組み、などがセルフケア対策にならないでしょうか。
「辞めないで少しでも長く会社にいてもらう」ためのメンタルヘルス対策(セルフケア含む)は、
長続きしないように思います。
ぬるま湯につかるような「心地よさ」では、企業存続が難しいと思うからです。
ひとりひとりがギリギリの力を出し切り感じる「心地よさ」が必要ではないでしょうか。
自らの価値を再認識し、前に進むエネルギーを充てんするようなセルフケアセミナー、
(もしかすると転職する方が増えるかもしれませんが!?)、
このような取り組みが、結果、ワークエンゲージメントを高めることにもなればと思う、この頃です。
『日本の人事部』(人事キーパーソン、インタビューコラム)に、毎週連載しております。
是非、そちらのサイトも御覧下さい。
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