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【コラム#38】不安や恐れ、と付き合うために

【コラム#38】不安や恐れ、と付き合うために

みなさん、こんにちは。ヒューマン・タッチ森川です。

新型コロナの影響は、まだまだ継続しており、弊社でも集合研修は軒並み中止が続いています。
最近では、このような状況下での、従業員の皆さんの不安や恐れを共有し、
気持ちを落ち着かせるための、グループワークのご依頼も出てきています。

特に、リモートワークができない接客業で、加えて業種的に休業も出来ない職場などでは
従業員の皆さんは不安や恐れを抱えながら、勤務を継続されているケースが多いのではないでしょうか。
私たちには、本来的に、不測の事態を回避するために、
常に最悪のケースを予測し、考え、検討する機能が備わっているとされています。
この機能があるからこそ、人類は生き延びてこられたとも、言えるのではないでしょうか。

また、上記の思考回路は、結果として
「行動(回避のための)」を変容させるために
「不安」や「恐れ」といった感情を生み出しています。
私たちは「不安」や「恐れ」を下げようとしますから、
結果「行動」に変化が起こるわけですね。

ですから、異常な状況下において、起こる「不安」や「恐れ」、
また各種の身体反応などは、ある意味「正常な反応」ともいえると思います。
特に、私たち自身ではどうすることも出来ないような天災などはなおさらです。

ただ、このような場面でも、「得体のしれない不安」や「正体のわからない恐れ」ではなく、
きちんと理由があって出てきている「感情」であると知るだけでも、
気持ちをコントロールする第一歩になるのではないでしょうか。

具体的には、「出てきても仕方がない感情」と受け止め、
これらの感情には支配されないように心がけることです。
出てきた「不安」や「恐れ」に付き合ってしまうと、
「10」で出てきた感情の強度が、「20」や「40」に大きくなってしまいます。

もちろん感染予防のためにできることは行いつつも、「不安」や「恐れ」が強く出てきたときには、
あえて、目の前の出来事、特に自分が「心地よい」と思うことに
注意集中を向けてみてください。

「1つ1つ食事の動作に注意集中を向ける」、例えば
「食べ物をかみ砕いているときの歯の動き、あごの動き、のどの動きに意識を向ける」
「舌のどの位置で味を感じるか、また、その味は時間と共に変化していくのか」
このようなことも、今この瞬間を意識する方法になります。

また「いつものカフェで、少しクリームを多くしてもらう」・「帰り道の桜の咲き具合に注意を向けて、春を感じる」
「雪解けの空気やにおいを感じる」・「お風呂の湯気やお湯の温かさを感じる」など、
自分が少し「心地よい」と思うことに意識を向ける事も
行いやすいかもしれません。

不安を見つけやすいある方は、
『不安は無くなりませんし、1つなくなればすぐに次の不安を拾ってしまいます。
ただ、最近では「小さな快」を見つけるようにしています』
とおっしゃっていました。

先ほど話題にした様な、自分たちではなかなか対応できない
課題や問題ではなく、ある程度、問題や課題が明確で、
個別に問題解決できる、もしくは解決に向けて動けるものもあるかと思います。
そのような問題や課題に対しては、情報収集し、
具体的な行動に移すことも、「不安」や「恐れ」をやわらげることにつながると思います。

例えば、勤務日数の削減による給与の減少に対して
「不安」が大きいような場合には、まずは会社に相談してみたり
(会社が借金の整理に関して専門家とのつながりや情報提供をしてくれた事例もあります)

各種公的な相談窓口に連絡を取り、役に立つ情報がないか調べたり、
場合によっては家族や親族に相談してみたり。

私たちにはどうしようもないことからの「不安」や「恐れ」なのか、
そうではなくて、具体的な問題解決できそうなことから来ているのか、
これらを切り分けてみることができれば、対処法も変わってくるのではないでしょうか。

◆「今、ここ」を感じて、「不安」や「恐れ」に意識を向けるのではなく、
「心地よさ」や「小さな快」を見つけ味わうことに力を使う

◆具体的な問題解決に向けて、情報や周りの人の力を集め行動する、
もしくは助けてもらう

「不安」や「恐れ」と付き合うヒントになれば幸いです。

最新記事は、
『日本の人事部』(人事キーパーソン、インタビューコラム)を御覧ください。(毎週連載)

投稿日:2020.04.07
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