【ヒューマン・タッチ/コラム】 ひきこもり事例の有病率について

【ヒューマン・タッチ/コラム】 ひきこもり事例の有病率について

 

こんにちは。森川です。

今回は、「ひきこもり事例の有病率」に関して、興味深い研究をご紹介したいと思います。

 

ひきこもりについては、その事例の一般人口中の有病率について実証的なデータが少ないのが現状です。

今回ご紹介する研究は厚生科学研究補助金による研究で、

金吉晴先生の「若年者における ひきこもり事例の有病率に関する予備調査」(要旨)です。

 

『高校1年生から20歳代までを対象として、ひきこもりの有無に関する自記式の健康調査を行った。

回収者のうち、現在ひきこもり状態にある者は1.27%、過去にひきこもっていた者は、2.50%であった。

ひきこもりになるきっかけとしては学校や会社でうまくいかなくなることが多かった。

ひきこもり群は1年前よりも元気・健康であり、ひきこもりから社会復帰するには学校や会社にいける

ようになる以外に家族や友人のサポートの影響が大きかった。』

 

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このような結果が出ています。

ここでのひきこもりの定義は
「6か月以上自宅にひきこもり、学校や仕事に行かない状態が続いている」というものです。

統合失調症の有病率が1%前後で、うつ病は様々な研究結果が出ていますが5%~10%といわれています。1.27%という数字は、やや多い数字と捉える事が出来るのではないでしょうか。

 

「ひきこもり群は1年前よりも元気・健康であった」という結果も興味深いですね。

ひきこもるという行為自体が、当人にとって エネルギーを回復させるために必要な対処方法なのかもしれません。

 

また、ひきこもりのきっかけとしては
・第一位
学校でうまくいかなかった
・第二位
仕事でうまくいかなかった
・第三位
心の傷になるような、つらい出来事があった

 

となっています。

 

さらに、ひきこもりから脱出したきっかけとしては
・第一位
仕事にいきはじめた
・第二位
学校にいきはじめた
・第三位
友人に助けてもらった
・第四位
家族に助けてもらった

 

となっています。

 

このことからも、家族以外の第三者からの働きかけが有効に機能することがうかがえます。

ほかの研究によると、ひきこもりからの回復過程に必要な支援としては、24時間の電話サービス、

話のできる場所、共同生活なども挙げられています。

今回は、実証的なデータからひきこもりを見てみました。いかがでしたでしょうか。

 

ご意見ご感想などあれば、ご連絡いただければ幸いです。

 

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